世界伝統継承協会（GSHOT）発⾜のお知らせと御挨拶

この度、熊野化粧筆開拓者の⼀⼈であります先代から1992年より継承し筆プロデュースを⼿掛ける、⽥⼝ゆかり (有)グリフ・タグチ代表取締役、並びにイベント企画などで⽇本⽂化発を営む、新井淑⼦ 株式会社 東京円結び 代表取締役社⻑とが其々異なる⽴場ながら、以下にご案内する想いを同じくし、協会を発⾜するに⾄りました。
⼗数年前より⽥⼝は、年々化粧筆の原⽑が価格⾼騰で⾮常に⼊⼿困難になっている現実に直⾯。書筆、画筆もが同様であると知り危機感を肌で感じました。
「筆ぷろじぇくと」を⽴ち上げ根本的原因今後の展望について独⾃に調査、可能性の有るモンゴルを視察して参りました。
また新井は、⾃⾝が⽇本画材で絵画を描く作業の中、馴染みの筆専⾨店などで取り揃える30年前のカタログ商品から筆の種類が半分以下になっている事を危惧（※）、⽇本の伝統⼯芸を⽀える様々な製造現場を元気づける為の活動を意識し、2015年に起業しました。＊ 伝統⼯芸を⽀える道具や材料を製造する現場の消滅など切実な現状作る者と使う者、本協会の⽬標とするところは、 「伝統的な技術や材料の確保、⼈材を途絶えなせないための組織づくり」です。
また、この協会はモノづくりのための情報基地ハブ拠点となり、個⼈や各企業の⽅々に登録会員制とし会員同⼠が情報交換でき困り事を解決に導く、駆け込み寺的存在にしたい。
古来より受け継がれてきた伝統技術や伝統⼯芸を、⾼度経済成⻑とグローバル化したほんの数⼗年程でしかない我々の代で途絶えさせたくない、後世に継承できるスキームを作りたい。⼼の奥底では誰もがそう感じるのではないでしょうか。しかしながら、国政も経済や⽬前の社会問題が優先で「伝統」は後回し置き去りです。
よって、その伝統継承の願いは個々の分野の部分的努⼒、個⼈レベルの資⾦投⼊やボランティア活動に分散され⼀⼈の⼒ではどうにも出来ず技術は疲弊、⽇々消滅しています。 この現状をなんとかしたい！さまざま調査をし、有識者の皆様にご助⾔を頂いたところ、ひとつの⼿段にたどり着きました。
それは、個⼈レベルや⼀企業のCSR的取り組みとしてではなく、内閣府からの助成⾦を受けるための任意団体をしっかりと⽴ち上げ、有志を募ってプロジェクト化すること、です。 発起⼈は、それぞれ本業を持ち資⾦的にも稼働的にも余裕がありません。しかし、誰かが始めなければ波は起きない、このまま伝統が失われていくのみ。
やってみるしかない。先ずは⾏動してみよう！そう決断し、このご挨拶⽂を書いています。
⼯業化、⼤量⽣産により、使い捨てが習慣化し⽬新しいものにばかり興味をもつようにすることで「経済発展」は推し進められて来ましたが、環境汚染や毎年想定外を更新する気象変動を⾒れば、限界にきているのは誰の⽬から⾒ても明らかです。⼈間の知恵、先祖たちが⻑い歴史の中で⼯夫を積み重ね洗練して来た技術がある。
だからこそ今の社会がある。次の世代に胸をはってこのように⾔える⼤⼈でありたいと思うのです。問題の⼀部であり続けるのではなく、解決の⼀部でありたいのです。多くの皆様の願いと⾏動が集まりムーブメントへと発展する必要があります。ぜひ、皆様それぞれの得意分野での、お⼒添えをお願いします。
原⽑不⾜から発⾜した”筆ぷろじぇくと”でしたが、ジャンルを問わずあらゆる伝統継承の発展のために努めます。
作る者、使う者、伝統⼯芸⼠、伝統芸能、伝統芸術、伴う道具作りに関わる⽅々、団体、会員を募ります。
さらに、ワークショップ、イベント開催に伴い、寄付、スポンサー、⼀般⽀援者に⾄るまで登録会員を募ります。
材料、⼈材、道具、⾜りない、を諦めかけている者に会員同⼠が互いに補う合う。そして、協会名称が⽰すよう⽇本だけに留まらず、世界中にネットワークを張り巡らします。
発起⼈、⽥⼝は総合窓⼝、新井はイベント、ワークショップ運営窓⼝、それぞれ理事として活動します。
なお、協賛者及び協⼒意思表⽰を頂戴した⽅々の(敬称略)名簿を添付致します。
是⾮とも、失いたくない伝統を伝え守るための活動にご協⼒くださいますよう、お願い申しあげます。
 

GSHOTでは、私たちの思いに共感し、賛同、協⼒、⽀援いただける⽅を募集しています。
ご意⾒、ご要望等、以下のフォームより投稿いただけると幸いです。
 
※別途、事務局より、折り返しご連絡をさせていただく場合があります。
※ご連絡いただきましたお客様情報は、当⽅で適正に管理し、 第三者へ開⽰する事はありません。また、お知らせ案内の⽬的以外では使⽤いたしません。